- 遠征のたびにガソリン代と高速代が出ていき、月末に気が重くなる
- 車と電車のどちらで行くほうが安いのか、毎回なんとなくで決めている
- 保護者同士でガソリン代をどう分けるか、言い出しにくいまま続いている
こんな悩みを解決します。
遠征の交通費は、乗り合わせ・ルート・支払い方の3つを決めるだけで、無理な節約をせずに下がります。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールを運営するなかで、保護者の方から遠征費の相談を受けることがあります。とくに多いのが、車を出す家庭に負担がかたよる話です。
決め方を先に共有しておけば、お金の話で気まずくなることもなくなります。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 遠征の交通費がどこにかかっているのかが分かる
- 車と電車のどちらを選ぶかの判断基準が分かる
- 保護者同士でもめずに負担を分ける決め方が分かる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:乗り合わせ・ルート・支払い方の3つで決まる
先に結論からお伝えします。遠征の交通費を下げるには、次の3つを順番に見直してください。
- 何台で行くか(乗り合わせの人数を決める)
- どの道で行くか(高速を使う区間を決める)
- どう払うか(ポイントが残る支払い方に統一する)
この3つのうち、いちばん効くのは乗り合わせです。台数が減れば、ガソリン代も高速代も駐車場代もまとめて下がります。
交通費で最初に見るのは、単価ではなく台数です。
1台減らせば、それだけで往復分がまるごと浮きます。細かい節約より先に、ここを確認してください。
うさママ毎回それぞれの家で行くのが当たり前になっていました…。



台数を1台減らすだけで、かなり変わるよ。
次の章では、そもそも遠征の交通費が何で構成されているのかを整理します。
遠征の交通費は何にかかっているのか
まず、出ていくお金の中身を分けて見てみましょう。ここが分かると、どこを削れるかが見えてきます。
車で行く場合:ガソリン・高速・駐車場
車の場合は3つに分かれます。ガソリン代、高速道路の料金、そして会場周辺の駐車場代です。
このうち見落とされやすいのが駐車場代です。大きな体育館では会場の駐車場が満車になり、有料の駐車場に停めることがあります。
さらに、混雑で到着が遅れると、時間で加算される駐車場では金額が増えます。時間帯によって上限のある駐車場かどうかも見ておくと安心です。
大会の要項に駐車場の案内が書かれていることもあります。前日までに目を通しておくと、当日に探し回らずに済みます。



車ハ「ガソリン+高速+駐車場」ノ3点セット
電車・バスで行く場合:人数分がそのままかかる
公共交通は、人数が増えるほど金額がまっすぐ増えます。1人で行くなら車より安いことも多いのですが、家族2〜3人で動くと逆転することがあります。
乗り換えの回数も見ておいてください。回数が増えるほど、待ち時間と移動の負担が積み上がります。
一方で、渋滞の影響を受けにくく、到着時刻が読める利点があります。朝が早い日や、運転する人が疲れている日は、こちらのほうが安全です。
荷物の量も判断材料になります。ボールかごや大きな道具を運ぶ日は、公共交通だと現実的ではありません。



荷物が多い日は、やっぱり車が助かるなあ。
つまり、どちらが安いかは距離と人数で入れ替わります。毎回同じ方法に固定しないほうが、結果的に安く済みます。
車と電車、どちらを選ぶか
判断は難しくありません。次の3点で決められます。
| 見るところ | 車が向く場合 | 電車・バスが向く場合 |
|---|---|---|
| 人数 | 2人以上で動く | 1人で行く |
| 荷物 | ボールや道具を運ぶ | 本人の荷物だけ |
| 会場までの距離 | 駅から遠い・乗り換えが多い | 駅から近い |
車を選ぶ場面:人数と荷物が多いとき
チームの道具を運ぶ日や、きょうだいも一緒に行く日は車が向いています。人数が増えるほど、1人あたりの金額は下がります。
会場が駅から離れている場合も車が有利です。駅から歩けない距離だと、結局タクシーを使うことになります。
山あいの体育館や、本数の少ない路線の駅が最寄りになることもあります。行き方を調べる段階で、最後の1kmをどう移動するかまで確認してください。
電車を選ぶ場面:1人で行くときと渋滞が読めないとき
反対に、本人だけが会場に向かう日は公共交通のほうが安く済むことが多くなります。
大会当日の朝は道路が混みやすい時間帯と重なります。到着時刻を優先したい日は、金額だけで決めないでください。



安さだけでなく、間に合うかどうかも大事なんですね。



そう。遅れて棄権になったら、節約どころではないからね。
車で行くときに抑える3つの方法
ここがこの記事でいちばん効く部分です。車の費用は、次の順番で下げられます。
方法①:乗り合わせで台数を減らす
いちばん効果が大きいのがこれです。3台で行っていたところを2台にすれば、それだけで3分の1が浮きます。
ただし、毎回同じ人が運転する形になると負担がかたよります。当番表を作り、順番に回るようにしてください。
チームで決めておくと、頼む側も気を使わずに済みます。前もって決まっていることが、いちばんの気楽さになります。
人数を詰め込みすぎないことも大事です。座席の数と、乗せる人数の上限は必ず守ってください。



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方法②:高速を使う区間を決めておく
全区間を高速にせず、混みやすい区間だけ使う方法があります。距離の短い区間なら、下の道でも到着時刻はあまり変わらないことがあります。
高速料金には時間帯や曜日による割引の仕組みがあります。条件は変わることがあるので、出発前に道路会社の公式サイトで確認してください。
往復のうち、帰りだけ高速にするという分け方もあります。
行きは時間に余裕をもって下の道、帰りは疲れているので高速、という使い分けは現実的です。
1日に何試合もこなした日は、運転する側も疲れています。帰りの安全を優先する判断は、節約より上に置いてください。
方法③:支払い方をそろえてポイントを残す
同じ金額を払うなら、ポイントが残る方法にそろえたほうが得です。ガソリンも高速も、決まったカードでまとめると管理も楽になります。
家計簿の面でも、1枚にまとめておくと遠征にかかった金額がひと目で分かります。
年度末に部費の会計をまとめるときも、記録が1か所にあると作業が早く終わります。
保護者同士で負担を分ける決め方
お金の話は言い出しにくいものです。だからこそ、個別に相談せず、チーム全体のルールとして決めておくのが確実です。
決めておくこと①:同乗するときの分担
ガソリン代をどう分けるかを、あらかじめ決めておきます。距離に応じて一律の金額を決めておくと、毎回計算する手間がなくなります。
高速代と駐車場代は実費で分ける、というように種類ごとに扱いを決めると分かりやすくなります。
やり取りの方法も決めておくと楽です。その場で現金を渡すのか、あとでまとめて精算するのかを先に決めておいてください。
決めておくこと②:出せない家庭への配慮
仕事の都合で車を出せない家庭もあります。運転できない事情を責めない前提を、最初に共有しておいてください。
その代わりに別の役割を担ってもらう形にすると、負担感が分散します。会計や連絡の係など、車以外の当番があると回しやすくなります。



先に決めておけば、気まずくならずにすみますね。



そのとおり。ルールがある方が、みんな頼みやすくなるよ。
やりがちな失敗と、その直し方
交通費が思ったより増えてしまう家庭には、共通したつまずきがあります。
失敗①:出発直前まで乗り合わせを決めない
前日の夜に連絡を回しても、都合が合わずに結局それぞれで行くことになります。
日程が出た時点で、誰が車を出すかを決めてください。早く決まるほど、まとまりやすくなります。
連絡の場所も1つにそろえておくと確実です。個別のやり取りが増えるほど、伝わっていない人が出てきます。



日程が出たらすぐ、が合言葉ですね。
失敗②:安さだけで下の道を選んで遅刻しそうになる
高速代を惜しんで一般道を選び、渋滞に巻き込まれるパターンです。焦って運転することにもなり、安全面でも良くありません。
会場に着くべき時刻から逆算して、余裕がなければ迷わず高速を使ってください。
節約は、間に合うことが前提です。試合に出られなければ、その日の遠征そのものが無駄になります。
失敗③:支払いがバラバラで、いくら使ったか分からない
現金・複数のカード・電子マネーが混ざると、遠征にいくらかかったのかが見えなくなります。
支払い方を1つにそろえるだけで、翌月の見直しがしやすくなります。金額が見えると、次に削る場所も決められます。



使った金額を把握していませんでした!?



まず見えるようにするところからだよ。
遠征全体の費用として見る
遠征でかかるのは交通費だけではありません。宿泊がある大会では宿代が加わり、当日の食事代もかかります。
交通費だけを削っても、全体が下がるとは限らないわけです。まずは1回の遠征でいくら出ていくのかを、まとめて把握してください。
そのうえで、金額の大きいところから見直すほうが効率的です。多くの場合、宿泊がある遠征では宿代が最も大きくなります。
交通費を数百円削るより、宿の取り方を変えるほうが効きます。手をつける順番を間違えないでください。



削る順番まで考えたことがありませんでした。
削る順番は、金額の大きいものからです。
年間でどれくらいかかるのかを知っておくと、備え方も決めやすくなります。
よくある質問
まとめ:台数・ルート・支払い方の順で見直す
遠征の交通費を抑える方法を整理します。
| 見直すところ | やること |
|---|---|
| 台数 | 乗り合わせを日程が出た時点で決める |
| ルート | 高速を使う区間を決めておく |
| 支払い方 | ポイントが残る方法に1つへそろえる |
細かい節約より、台数を1台減らすほうが効きます。
そして、お金の分け方はチームのルールとして先に決めておいてください。決まっていることが、いちばんの気楽さになります。
私は元日本代表として多くの選手を見てきましたが、保護者の方が無理なく応援できているチームは、雰囲気そのものが良くなります。



次の遠征から、まず乗り合わせを決めてみます!



それがいちばん効く一歩だよ。無理なく続けていこうね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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