- 会場が遠い大会で、前泊するべきか日帰りで行くべきか迷っている
- チームがまとめて宿を取るのか、自分でとるのかが分からない
- 大会シーズンの宿泊費が高くて、少しでも安く泊まりたい
こんな悩みを解決します。
バレーの遠征で親が泊まる宿は、日程が出たらすぐ押さえて、会場までの移動時間で選ぶのが基本です。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで指導し、遠方の大会にも足を運んできましたが、宿のことで慌てている保護者の方をよく見かけます。
宿は、値段で選ぶより先に決めることがあります。会場までどう動くかが決まっていないと、安く泊まれても当日に困るからです。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 前泊するか日帰りにするかを、感覚ではなく基準で決められる
- 会場周辺の宿を、移動・朝食・駐車場の3点で絞り込める
- 大会シーズンの宿泊費を抑える順番と、支払いのまとめ方が分かる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:日程が出たらすぐ押さえ、移動時間で選ぶ
先に結論をお伝えします。遠征の宿でやることは、次の3つを上から順に進めるだけです。
- 大会の日程と会場が決まった時点で、いったん押さえる
- チームの手配と重なっていないかを確認する
- 会場までの移動時間・朝食・駐車場で絞り直す
順番に理由があります。大会の会場になる体育館の周りは、宿の数がもともと多くありません。
そこへ複数のチームと保護者が同じ日に集まるため、日程が公表された直後から埋まりはじめるんです。
反対に、条件を絞り込む作業はあとからでも間に合います。キャンセルできる予約であれば、いったん押さえてから落ち着いて選び直せます。
うさママまだ出場が決まっていないのに、取ってもいいのかしら…。



無料でキャンセルできる期限を確認してから押さえてください。
多くの宿には、何日前までなら料金がかからずに取り消せるという期限があります。ここを確認せずに押さえるのは危ないので、予約する前に必ず見ておきます。
もう1つ大事なのが、値段だけで選ばないことです。安い宿が会場から遠いと、当日の朝に長く移動することになり、結局は交通費と時間で取り返せなくなります。
まずは、そもそも泊まる必要があるのかどうかから考えていきましょう。
前泊するかどうかを決める2つの基準
遠征のたびに泊まっていたら、費用はいくらあっても足りません。かといって無理な日帰りをすると、体力を削って会場に着くことになります。
判断が毎回ぶれてしまうのは、決める基準を持っていないからです。私は保護者の方に相談されたとき、次の2つで考えることをお伝えしています。
会場までの移動時間で決める
1つ目の基準が、家から会場までの片道の移動時間です。ここが長くなるほど、前泊する価値は上がっていきます。
目安として、片道が2時間を超えるなら前泊を候補に入れます。3時間を超えるなら、朝の試合に間に合わせること自体が難しくなってきます。
- 片道1時間まで:日帰りで問題になりにくい
- 片道1〜2時間:試合開始の時刻しだいで判断する
- 片道2時間以上:前泊を候補に入れる
ここで見落としやすいのが、運転する人の負担です。車で向かう場合、朝の早い時間に長く運転してから1日応援し、そのまま帰りも運転することになります。
帰りの運転がいちばん危ないという前提で考えてみてください。往復で4時間を超えるなら、前泊か、運転を交代できる形を用意しておくと安心です。



ユキ ヨリ カエリ ノ ホウ ガ アブナイ
車の出し合いや当番の決め方については、こちらの記事で整理しています。
試合の開始時刻で決める
2つ目の基準が、試合の開始時刻です。同じ会場でも、初戦が何時に始まるかで判断は変わります。
大会では、試合の1時間から1時間半ほど前に会場入りするのが一般的です。開会式がある日は、さらに早い集合になります。
つまり、朝の9時に開始する試合なら、7時半には会場にいる計算になるわけです。そこから逆算して、家を出る時刻が朝の5時より前になるようなら、前泊を考える場面と言えます。
早朝に起こされた子どもは、体が起きないまま試合に入ることになります。動きが重い状態で1試合目を迎えるのは、本人にとってももったいない話です。



集合が早い日ほど、前の日から近くにいたほうがいいのね。



そうです。移動の疲れを持ち込まないだけで、朝の動きが変わります。
なお、遠征そのものにかかるお金の全体像を知っておくと、泊まる回数の見当もつけやすくなります。年間でどのくらいかかるのかは、こちらの記事にまとめました。
予約する前にチームへ確認する2つのこと
自分で宿を取る前に、必ず挟んでおきたい確認があります。ここを飛ばすと、二重に押さえてしまったり、逆に誰も取っていなかったりします。
大会の要項が配られた日か、遅くとも保護者会の連絡が回ってきた時点で聞いておくと安全です。
まとめて手配する予定があるかを聞く
チームによっては、宿と移動をまとめて手配することがあります。人数がまとまると割安になるため、旅行会社を通して申し込む形をとるチームもあります。
この場合、保護者の分まで一緒に押さえてくれることも、選手だけのこともあります。どちらなのかを先に聞いておかないと、あとから宿が足りなくなります。
聞く相手は、顧問の先生か、保護者会の役員です。学校の部活動では、引率の人数や宿泊の扱いが学校の決まりで動くこともあるので、勝手に決めずに確認します。



こちらで押さえる分は先にお伝えしますね。



連絡を待たずに、要項が出た時点で1回聞くのが早いです。
選手と保護者の宿を分けるかを聞く
もう1つが、選手と保護者が同じ宿に泊まるかどうかです。ここは、チームの方針でかなり分かれます。
選手だけでまとまって泊まることを大切にするチームもあれば、人数の都合で同じ宿になることもあります。前もって決まりを聞いておけば、部屋の取り方で迷いません。
同じ宿に泊まる場合は、夜に子どもの部屋へ行かない、朝は集合の場所で会うなど、線を引いておくと本人も過ごしやすくなります。



気になっても、そっとしておくほうがいいのね。



遠征は、チームで過ごす時間そのものが経験になりますから。
合宿や遠征で必要になる持ち物や費用の内訳は、こちらの記事にまとめてあります。
会場周辺の宿は移動・朝食・駐車場で絞る
ここからが宿選びの本番です。条件はいくつもありますが、遠征の宿に限っては見るところが3つに絞られます。
値段・部屋の広さ・大浴場の有無は、そのあとで比べれば足ります。まずは当日の動きが成り立つかどうかを確かめます。
会場までの移動時間で絞る
最初に見るのは、宿から会場までどうやって行くかです。距離ではなく、実際にかかる時間で考えます。
朝の時間帯は道が混みますし、電車を使う場合は本数が少ないこともあります。地図の上では近くても、当日の朝は倍かかることがあるわけです。
- 宿から会場までの経路と、朝の時間帯の所要時間
- 電車やバスを使う場合の始発の時刻
- 大会当日に道路が混みやすい区間があるか
会場のすぐ近くが取れなくても、駅を1つはさんだ場所なら空いていることがあります。移動が20分ほど増えるだけで、料金がぐっと下がることも珍しくありません。
朝食の時間と駐車場で絞る
次に見るのが、朝食が何時から食べられるかです。ここは、遠征の宿でいちばん見落とされます。
朝食の開始が7時では、早い集合に間に合いません。宿の朝食が食べられないなら、前の日のうちに何か買っておく必要が出てきます。
朝食の開始時刻は、予約する前に必ず確認する。ここだけは値段より優先してください。



チヨウシヨク ノ ジカン ハ ヨヤク マエ ニ ミル
車で行くなら、駐車場も同じくらい大事です。宿に駐車場があるか、台数に限りがあるか、1泊いくらかかるかを見ておきます。
会場の駐車場が使えない大会もあります。その場合、宿の駐車場に車を置いて公共交通機関で向かう形になるので、車を置ける宿かどうかは早めに確かめておきます。
遠征先での朝食の選び方や、コンビニで買うときの考え方は、こちらの記事で解説しています。
会場の周りにどんな宿があるかは、地名と日付を入れて一覧で見ると早く分かります。空いている部屋の数もそのまま出るので、押さえるかどうかの判断がしやすくなります。
大会のシーズンは埋まるのが早いので、日程が出た時点で一度のぞいておくと安心です。
宿泊費を抑える順番を決める
宿泊費は、遠征の中でもまとまった金額になります。ただし、削り方を間違えると当日の動きが苦しくなるので、順番を決めておきます。
安い宿を探すより先にできることが、実はいくつもあります。
早く押さえて、あとで見直す
いちばん効くのが、早く押さえることです。大会の会場周辺は、日が近づくほど残っている部屋が減り、料金も上がっていきます。
早い時期に取れる料金プランは、直前に残っている部屋より安いことがほとんどです。まず1つ押さえておいて、条件のよい宿が見つかったら取り直せば、高い部屋しか残っていない状況を避けられます。
取り消す予定があるなら、期限を手帳やカレンダーに書いておいてください。忘れたまま当日を迎えると、泊まらない宿の料金を払うことになります。



期限を過ぎて、そのまま払ったことがあります…。



予約した日に、取り消し期限もあわせて書いておくと防げますよ。
支払いとポイントを1つにまとめる
もう1つが、支払い方法をそろえることです。遠征は、宿泊費のほかに高速道路の料金やガソリン代、食事代と、出ていくお金の種類が多くなります。
支払う先がばらばらだと、いくら使ったのかが後から分からなくなります。1枚のカードにまとめておけば、遠征1回あたりの金額がそのまま記録として残ります。
- 遠征1回にかかった金額が、あとから振り返れる
- ポイントが1か所に貯まり、次の遠征の足しになる
- 家計の中で、部活の費用だけを取り出して見られる
高速道路の料金を還元でおさえる方法は、こちらの記事にまとめました。
遠征が多い学年になると分かってきますが、この費用は毎年ほぼ同じ時期にやってきます。あらかじめ積み立てておくと、その都度の負担が軽くなります。
遠征の宿でよくある3つの失敗
最後に、遠征先でよく耳にする失敗を3つ挙げておきます。どれも、予約の前に少し確かめるだけで防げるものです。
- 会場を取り違えたまま宿を取ってしまう
- 勝ち進んだ翌日の宿を考えていない
- 選ぶ基準が毎回変わって、比べる手間がかかる
1つ目が、会場の取り違えです。同じ市の中に体育館がいくつもある地域では、名前が似ていることがあります。
要項に書かれた会場の住所を見て、宿からの経路を1度たどってください。これだけで、朝に慌てる場面はほとんどなくなります。



カイジヨウ ノ ジユウシヨ ヲ ミル
2つ目が、勝ち進んだ日程を考えていないことです。トーナメントの大会では、勝てば翌日も試合が続きます。
もう1泊できるかを先に調べておくと、当日になって空いている宿を探し回らずにすみます。連泊が難しそうなら、近くにもう1つ候補を控えておくと安心です。



勝ったのに、泊まる場所がなくて焦ったことが…。



うれしい誤算にならないよう、翌日の分も見ておきましょう。
3つ目が、宿を選ぶ基準を毎回変えてしまうことです。ある時は安さ、ある時は近さで選んでいると、比べる手間が毎回かかります。
移動時間・朝食・駐車場という順番を決めておけば、次の遠征からは短い時間で選べるようになります。判断の型を持っておくことが、いちばんの時短になるわけです。
会場に着いてからの準備については、こちらの記事も参考になります。
よくある質問
まとめ:先に押さえて、あとから条件で選び直す
バレーの遠征で親が泊まる宿は、日程が出た時点でいったん押さえ、移動時間・朝食・駐車場の順に絞り直すのが基本です。
キャンセル無料の期限を確認してから押さえる。朝食の開始時刻は値段より優先する。
| 場面 | やること | 避けたいこと |
|---|---|---|
| 日程が出た時 | 期限を確認して1件押さえる | 出場が決まるまで待つ |
| 予約する前 | チームの手配があるか聞く | 確認せずに自分だけで決める |
| 宿を絞る時 | 移動時間・朝食・駐車場で見る | 料金の安さだけで選ぶ |
| 大会の当日 | 勝ち進んだ翌日の分も調べておく | 当日になって空きを探す |
私はコーチとして遠方の大会にも足を運んできましたが、朝から余裕のある保護者の方は、たいてい前の日までに動く順番が決まっています。
宿選びは、応援の質にも関わってきます。移動で疲れきってしまうと、いちばん見たかった試合を落ち着いて見られなくなるからです。



前の日に近くにいると、朝がすごく楽だった!



その余裕が、当日のいい応援につながるんですよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
バレーの費用や家計のことについては他にも記事を書いています。
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