クロスステップブロックのやり方|長い距離を一瞬で移動するコツ

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クロスステップブロック|高い壁をつくる移動
  • サイドへ振られると、ブロックが間に合わない
  • クロスステップの足の運び方がよくわからない
  • 移動して跳ぶと、体が横に流れて高さが出ない

こんな悩みを解決します。

クロスステップは、2〜3mの距離を一気に移動して、しかも高く跳ぶためのステップです。

私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。

10年以上スクールで指導してきましたが、サイド攻撃に遅れる選手の多くは、足を交差させるこのステップを使えていませんでした。

足の運び方と止まり方を覚えると、長い距離を速く移動しても、流れずに高く跳べるようになります。

ぜひこの記事を参考にしてみてください。

この記事を読むことで得られる3つのこと
  • クロスステップで長い距離を速く移動するコツがわかる
  • 「開く・クロス・揃えて跳ぶ」の3手順が身につく
  • 移動しても体が流れず、高く跳べる体の向きがわかる

ブロックの全体像から確認したい方は、下の記事もあわせてどうぞ。

それでは、クロスステップブロックのやり方を詳しく見ていきましょう。

目次

クロスステップは「中距離を速く・高く跳ぶ」ステップ

クロスステップは、足を交差させて大きく動くブロックのステップです。

クロスステップが向いている場面
  • サイドへ2〜3m移動するとき
  • 二段トス・ハイセットで高さを出したいとき
  • 時間に余裕があり、大きく動いて跳びたいとき

近い距離はサイドステップ、遠い距離は走るランニングステップ。その中間がクロスステップです。

サルくん

サイドステップだけじゃダメなんですか?

あげば

近い距離ならサイドでいいよ。でも2mを超えると遅くなるんだ。だから足を交差させて大きく動くんだよ。

足を交差させると歩幅が大きくなり、長い距離でもスピードが落ちません。

しかも、最後にしっかり踏み切れるので、サイドステップよりも高く跳べます。

速く動けて、高くも跳べる——これがクロスステップの最大の強みです。

特に、相手のレシーブが乱れて二段トスが上がる場面では、このステップが力を発揮します。

それでは、なぜこのステップが必要なのかを見ていきましょう。

なぜクロスステップが必要なのか

サイド攻撃に遅れてしまう原因の多くは、長い距離をサイドステップで追っていることにあります。

あげば

サイドステップは近い距離なら速い。でも、長い距離だとどんどん遅れていくんだ。

サイドステップは長い距離だと遅れる

サイドステップは、足を交差させずに横へ動くステップです。近い距離なら最速ですが、歩幅が小さいので、距離が長くなるほど時間がかかります。

そのため、2〜3m離れたサイド攻撃をサイドステップだけで追うと、跳ぶ前にボールが打たれてしまいます。

サイドステップは近い距離専用だと覚えておきましょう。

足を交差させると一気に距離をかせげる

クロスステップは、足を交差させることで歩幅が大きくなります。1歩で進める距離が長くなるので、少ない歩数で目的の場所まで届きます。

さらに、最後に両足を揃えて踏み切れるので、移動の勢いを高さに変えられます。

つまり、長い距離を速く移動しながら、跳ぶ高さも確保できるのです。

バボット

距離ガ長イ+高サモ欲シイ=クロスステップ。コノ組ミ合ワセガ強ミ。

二段トスの場面でこそ生きる

クロスステップが特に活躍するのは、相手のレシーブが乱れて二段トスが上がる場面です。

二段トスは高く時間のかかるボールが多いので、こちらにも移動して跳ぶ余裕があります。

あげば

時間があるからこそ、大きく動いて高く跳べるクロスステップが効くんだ。

逆に、速い攻撃で時間がないときは、足を交差させるひまがありません。そういう場面はサイドステップの出番です。

距離だけでなく「トスの速さ・高さ」も判断材料になる、と覚えておくと実戦で迷いません。

クロスステップのやり方は「開く・クロス・揃えて跳ぶ」の3手順

クロスステップの動きは、3つの手順に分けると覚えやすくなります。ここでは右へ動く場合で説明します(左へ動くときは左右が逆になります)。

STEP
進む方向の足(右足)を、進む方向へ開いて踏み出す

STEP
反対の足(左足)を、右足の前で交差させて大きく踏み込む

STEP
両足を揃えて止まり、真上に踏み切って跳ぶ

サルくん

開いて、交差させて、揃えて跳ぶ。3つなら覚えられそうです!

1つずつ、くわしく見ていきましょう。

手順1:進む方向の足を開く

まず、進む方向に近いほうの足を、進む方向へ向けて踏み出します。右へ動くなら右足です。

この最初の1歩で、体を動かす方向を決めます。ここで小さく出すと、続く交差の歩幅も小さくなってしまいます。

手順2:反対の足を前で交差させる

次に、反対側の足を、開いた足の前で交差させて大きく踏み込みます。この交差が、クロスステップの名前の由来であり、いちばんの要です。

あげば

交差させる1歩を大きく踏み込むほど、長い距離を速く進めるよ。

前で交差させることで歩幅が一気に広がり、2〜3mの距離をわずか数歩でかせげます。

このとき、体は少し斜めを向きます。動くために自然に向く分には問題ありません。

ただし、真横まで向いてしまうのはNGです。理由は次の章でくわしく説明します。

手順3:両足を揃えて真上に跳ぶ

最後に、後ろの足を引き寄せて両足を揃え、いったん止まってから真上に踏み切ります。

ここで止まらずに跳ぶと、移動の勢いのまま体が横に流れ、高さが出ません。

移動の最後にいったん止まる——これが流れずに高く跳ぶコツです。

踏み切るときは、つま先を相手コート方向へまっすぐ向けます。つま先をまっすぐ向けると、太ももの外側とお尻の筋肉を使って、横に流れず上方向へ跳べます。

クロスステップで体を流さず跳ぶコツ

手順を覚えたら、次は「流れずに高く跳ぶ」ための体の使い方です。ここを押さえると、クロスステップの精度が一気に上がります。

流さず跳ぶための3つのポイント
  • 移動中もボールとマークするアタッカーを見続ける
  • 胸はできるだけ正面に向ける(真横を向かない)
  • 最後にしっかり止まってから真上に跳ぶ

目線は進む方向ではなくボールとアタッカーへ

横へ動くとき、つい進む方向(横)を見てしまいがちです。しかし、進む方向を見ると、トスの行方や相手の助走が見えなくなります。

あげば

動く先を見ると、どこに打たれるか分からなくなって、結局遅れるんだ。

正しくは、移動中もボールと自分がマークするアタッカーを見続けることです。目線は相手コートに残したまま、足だけを横へ動かします。

だからこそ、ボールと相手を見ながら横へ動ける足さばきを、ふだんの練習で身につけておくことが大切です。

胸は正面、真横までは向かない

クロスステップでは足を交差させるので、体はどうしても少し斜めを向きます。少し斜めになる分には問題ありません。

ただし、真横まで向いてしまうと、ボールとマークするアタッカーが見えなくなります。さらに、空中で体が回転しやすくなり、ブロックの面が崩れてしまいます。

胸は正面、真横までは向かない——これが流れずに跳ぶための大切なコツです。

ですから、胸はできるだけ正面(相手コート側)に保ったまま動きます。跳ぶ直前には、必ず胸を正面に戻してから踏み切りましょう。

サルくん

足は交差させるのに、胸は正面なんですね…ちょっと難しそう。

あげば

最初は難しく感じるよ。でも、止まって跳ぶ瞬間に胸を正面へ戻す、と覚えればだいじょうぶ♪

クロスステップでよくある失敗

ここで、クロスステップでよくある失敗を3つ挙げます。当てはまっていないか、チェックしてみてください。

失敗1:体が真横を向いたまま跳ぶ

いちばん多いのが、足を交差させた勢いで体が真横を向いたまま跳んでしまう失敗です。真横を向くと、空中で体が回転し、ブロックの面が相手コートを向きません。

直し方は、跳ぶ直前に胸を正面へ戻すことです。最後の止まる一瞬で向きを直す、と意識しましょう。

足を交差させる動きと、胸を正面に保つ動きは、最初はどうしても両立しにくいものです。だからこそ、ゆっくりした動きで「足は横、胸は正面」の感覚を先に作っておくと、スピードを上げても崩れにくくなります。

失敗2:止まらずに跳んで横に流れる

移動の勢いのまま跳ぶと、体が横に流れて高さが出ず、着地も乱れます。

あげば

速く動いた後ほど、最後に止まるのが難しい。でも、止まる一瞬が高さを生むんだ。

両足を揃えて、いったん止まってから真上に跳ぶ。この一瞬を省かないようにしましょう。

失敗3:近い距離でもクロスステップを使う

クロスステップは中距離向けです。近い速攻にまで使うと、足を交差させる動きが大きすぎて、かえって遅れてしまいます。

近い距離はサイドステップ、中距離はクロスステップ、と距離で使い分けるのが正解です。

クロスステップを身につける練習

ここで、クロスステップを体に覚えさせる練習を紹介します。

練習1:ゆっくり3手順をなぞる

まずはネットを使わず、「開く・クロス・揃えて跳ぶ」をゆっくりなぞります。足の運びを正確に覚えてから、少しずつスピードを上げていきましょう。

最初から速くやろうとすると、足だけが先に進んで上半身が遅れ、フォームが崩れがちです。歩幅と止まる位置を体で覚えるまでは、急がないことが上達の近道です。

サルくん

いきなり速くやらず、ゆっくりから始めるんですね!

練習2:止まって真上に跳ぶ動きをくり返す

移動の最後にしっかり止まり、胸を正面に戻して真上に跳ぶ。この止まる動作だけを取り出してくり返します。止まる感覚が身につくと、流れずに跳べるようになります。

慣れてきたら、移動の距離を少しずつ伸ばしていきましょう。長い距離を動いても最後に止まれるようになれば、試合のサイド攻撃にも対応できます。

練習3:スマホで自分のステップを撮る

自分の動きは、自分では意外と見えていません。スマホで横や後ろから撮って、体が真横を向いていないか、最後に止まれているかを確認しましょう。

あげば

撮って見比べるのは、どの技術でもいちばん効く練習方法だよ。

クロスステップブロックでよくある質問

クロスステップについて、よく聞かれる質問にお答えします。

サイドステップとクロスステップは、どこで使い分けますか?

移動する距離で分けます。1m以内ならサイドステップ、2〜3mならクロスステップが目安です。

移動して跳ぶと、いつも体が横に流れます。

両足を揃えて最後にしっかり止まり、胸を正面に戻して真上に跳ぶと、流れにくくなります。

足を交差させると、体が横を向いてしまいます。

移動中に少し斜めを向くのはかまいません。跳ぶ直前に胸を正面へ戻すことを意識しましょう。

移動中はどこを見ればいいですか?

ボールと自分がマークするアタッカーを見続けます。進む方向を見ると相手の攻撃が読めず遅れます。

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まとめ

クロスステップは、2〜3mの距離を一気に移動して、しかも高く跳ぶためのステップです。

やり方は、進む方向の足を開き、反対の足を前で交差させ、両足を揃えて真上に跳ぶ。この3手順が基本です。

そして、移動中もボールとマークするアタッカーを見続け、胸を正面に保ち、最後にしっかり止まって跳ぶことが、流さず高く跳ぶコツです。

まずはゆっくり足の運びを覚え、慣れてからスピードを上げていきましょう。サイドステップとの距離による使い分けができるようになれば、サイドへ振られても怖くなくなり、ブロックで守れる範囲がぐっと広がります。

サルくん

まずはゆっくり、3手順から練習してみます!

あげば

その意気だよ。クロスステップが身につけば、ブロックの守れる範囲がぐっと広がるからね♪

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

ブロックについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで、参考にしてもらえたら嬉しいです♪

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この記事を書いた人

バレーボール・ビーチバレーボール元日本代表。
バレーボールスクールを10年間運営。

【保有資格】
日本スポーツ協会公認バレーボールコーチ4

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