- バレーボールのサーブにどんな種類があるのか、名前と特徴を知りたい
- 自分にはどのサーブが向いているのか、難易度の目安を知りたい
- まずはどのサーブから覚えればいいのか、順番に整理したい
こんな悩みを解決します。
バレーボールのサーブは、大きく分けて基本・応用・攻撃・特殊の4つのグループに整理できます。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールを運営してきた経験から、まず種類の全体像をつかむと、自分が次に練習すべきサーブがはっきり見えてきます。
最初は無理に強いサーブを覚える必要はありません。
自分のレベルに合った1本を選んで、そこから少しずつ広げていくのが上達の近道です。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- バレーボールのサーブの種類を、名前・特徴・難易度までまとめて理解できる
- 自分のレベルや目的に合ったサーブの選び方がわかる
- どのサーブから練習を始めればいいか、順番がはっきりする
それでは、サーブの種類を1つずつ見ていきましょう。
まず結論|サーブは4グループに分けて覚える

サーブの種類はたくさんあるように見えますが、覚え方はシンプルです。
難易度のやさしい順に、基本 → 応用 → 攻撃 → 特殊の4グループで考えると整理しやすくなります。
下の表に、この記事で紹介する7種類のサーブをまとめました。
| グループ | サーブの種類 | 特徴 | 難易度の目安 |
|---|---|---|---|
| 基本 | アンダーハンドサーブ | 下から打つ・いちばんやさしい | ★ |
| 基本 | フローターサーブ | 無回転で揺れる・最初に覚えたい主力 | ★★ |
| 応用 | ジャンプフローターサーブ | 助走をつけて空中で打つフローター | ★★★ |
| 応用 | サイドハンドサーブ | 横振りで横回転をかける | ★★★ |
| 攻撃 | ジャンプサーブ(ドライブ) | 助走から強打する最も攻撃的な1本 | ★★★★ |
| 攻撃 | ハイブリッドサーブ | ジャンプして無回転で揺らす | ★★★★★ |
| 特殊 | 天井サーブ(スカイボール) | 真上高くに上げて落とす変化球 | ★★★ |
★の数は、あくまで一般的な覚えやすさの目安です。
体格や利き手、練習量によって感じ方は変わるので、参考程度に見てください。
サルくんこんなに種類があるんですね…! 全部できないとダメですか?



大丈夫だよ。まずは基本の2つから。試合で1本確実に入るサーブがあれば、それで十分に戦えるからね。
各サーブの細かい打ち方は、それぞれ専用の記事で解説しています。
ここでは「どんなサーブで、どんな人向きか」を中心に紹介していきます。
【基本】まず覚えたい2種類のサーブ
最初に覚えたいのが、この基本グループの2つです。
サーブが苦手な人も、まずはここから始めれば、試合で使える1本が身につきます。


アンダーハンドサーブ|いちばんやさしい入門サーブ
アンダーハンドサーブは、ボールを下から打つ、いちばんやさしいサーブです。
トスが小さくて済むぶん、初めての1本として入れやすいのが特徴と言われます。
- バレーを始めたばかりで、まず1本コートに入れたい人
- トスを上げるのがまだ苦手な人
- とにかく確実にサーブを入れたい場面が多い人
威力は出しにくいですが、まずは確実に入れることが大切です。
「サーブはミスをしない」ところから自信をつけていきましょう。



最初の1本は、入る喜びを感じることがいちばん大切。アンダーハンドで自信をつけてから、次のステップへ進めば大丈夫だよ。
フローターサーブ|無回転で揺れる主力サーブ
フローターサーブは、ボールに回転をかけずに打ち、空気の中で不規則に揺らすサーブです。
回転していないボールは軌道が読みにくく、相手のレシーブを乱しやすいのが大きな武器になります。
多くの選手が試合の主力にしている、いわばサーブの基本形です。
まずはこのフローターを安定させることを目標にしましょう。
無回転にするコツは、振り抜き方にあります。
ボールに当てた瞬間に振り抜かず、止めるか、軽く引くように打つと無回転になります。
腕のスピードはしっかり出しますが、当たる瞬間にフォロースルー(振り切り)をしないのがポイントです。



当てて止める…? 思いっきり振り切っちゃダメなんですね。



そうなんだ。無回転のコツは、振り切らずに当てた瞬間にピタッと止めること。腕の動かし方や体の使い方の詳しい打ち方は、基本記事で1つずつ解説しているよ。
- アンダーハンドの次にステップアップしたい人
- 相手のレシーブを崩して攻めたい人
- まず1つ、試合の主力にできるサーブがほしい人
打ち方の細かい流れは、サーブの基本記事でステップごとに解説しています。
【応用】1段レベルアップする2種類のサーブ
基本のフローターが安定してきたら、次は応用グループです。
ここからは助走をつけたり横振りにしたりと、少し体の使い方が複雑になります。


ジャンプフローターサーブ|助走をつけて空中で打つ
ジャンプフローターサーブは、助走をつけてジャンプし、空中でフローターを打つサーブです。
打点が高くなり、相手から見たボールの角度が変わるので、フローターよりさらにレシーブしにくくなります。
ただし空中で打つぶん、体がぶれやすく、ねらった所へ飛ばすのが難しくなります。
空中で目線がずれないように、体幹をまっすぐ安定させることが何より大切です。
構えからヒットまでに体が大きく動くので、手のスイングは小さくコンパクトにするとミスが減ります。



助走は3歩がいちばん簡単だよ。右利きなら、最初の左足を踏み出すタイミングでトスを上げて、最後の右足→左足で踏み込んで打つ。腕は振り抜かずに止めて打つ方がうまくいくよ。
- フローターが安定して、もっと攻めたい人
- 高い打点を生かして相手を崩したい人
- 助走のリズムをつかむのが得意な人
サイドハンドサーブ|横振りで横回転をかける
サイドハンドサーブは、体の横から腕を振り、ボールに横回転をかけるサーブもあると言われます。
横に曲がる軌道になるので、相手にとっては取りどころが変わると言われます。
上から振るより横振りの方がしっくりくる、という人もいます。
自分の体に合うかどうかを確かめてみるとよいでしょう。
- 上から振るより、横から振る方がしっくりくる人
- 変化をつけて相手を惑わせたい人
- フローターとは違う球種を持っておきたい人
横回転の球は軌道が読みづらい反面、コントロールには慣れが必要です。
まずはコートに安定して入れられるところを目標にしましょう。



横に曲がるサーブ、かっこいい! 自分に合う振り方を探してみます。



いいね。上から・横から、どちらが自分の体に合うかは人それぞれ。いくつか試して、しっくりくるものを見つけるのが上達のコツだよ。
サーブがうまく飛ばない・入らないと感じたときは、原因別の総点検記事も参考になります。
【攻撃】得点を取りにいく2種類のサーブ
ここからは、サーブそのもので得点を取りにいく攻撃グループです。
難易度は高めですが、決まれば一気に流れを引き寄せられる、強力な武器になります。


ジャンプサーブ(ドライブ)|最も攻撃的な1本
ジャンプサーブは、助走をつけてジャンプし、スパイクのように強く打ち込むサーブです。
ボールにドライブ回転(前回転)をかけて打つので、勢いよく前へ落ちていき、相手のレシーブを弾き飛ばす威力が出せます。
サーブの中で最も攻撃的で、決まれば直接得点(サービスエース)もねらえる1本です。
- サーブで積極的に攻めて得点を取りにいきたい人
- スパイクの動きに自信がある人
- 多少ミスが増えても強気で勝負したい場面が多い人
そのぶん難易度は高く、自分でドライブ回転のかかったトスを上げる練習が欠かせません。
ドライブ回転のかかったトスを自分で上げられるよう、繰り返し練習することが上達の近道です。



フロントのスパイクと違って、サーブの前にはネットがないよね。だから無理に最高打点で打とうとせず、ある程度前に流れて、ボールに飛びついて打ってOK。その方が体重が乗った強いサーブになるよ。
助走の距離はしっかり測って、エンドラインを踏まないように気をつけましょう。
ハイブリッドサーブ|ジャンプして無回転で揺らす
ハイブリッドサーブは、ジャンプサーブの助走・ジャンプに、フローターの無回転を組み合わせたサーブと言われます。
ジャンプサーブの高い打点・強い勢いと、フローターの揺れる軌道を併せ持つイメージのサーブです。
強烈な勢いで飛んでくるうえに揺れるので、相手にとっては取りにくい1本になると言われます。
- ジャンプサーブの打点と、フローターの揺れを両方ねらいたい人
- 攻撃的なサーブをさらに発展させたい上級者
- 相手のレシーブを徹底的に崩したい人
高い打点で無回転をコントロールする必要があるため、難易度はかなり高めです。
まずはジャンプフローターやジャンプサーブで土台を作ってから挑戦しましょう。



強くて揺れるなんて反則級…! いつか打てるようになりたいです。



その意欲が大事! ただ、いきなりは難しいから順番が大切。基本のフローターでしっかり無回転を覚えてから、少しずつ攻撃サーブに広げていこう。
【特殊】変化をつける天井サーブ(スカイボール)
最後は、ほかとは毛色の違う特殊なサーブです。


天井サーブ(スカイボール)|真上高くに上げて落とす
天井サーブは、ボールを高く打ち上げて、相手コートに真上から落とす変化球と言われます。
スカイボールとも呼ばれ、もともとはビーチバレーでよく使われてきたサーブです。
ボールが高く上がるぶん、落ちてくるまでの時間が長く、相手は落下点を読みにくくなると言われます。
太陽や体育館の照明と重なると、さらにボールが見えづらくなることもあります。
- 変化球で相手の意表を突きたい人
- いつもと違うサーブで試合の流れを変えたい人
- 高く正確に上げるコントロールを楽しめる人
高く真上に上げるコントロールが必要なので、見た目以上に難しいサーブです。
使う場面は限られますが、持っておくと相手をかく乱できる隠し球になります。



天井サーブは、ここぞという場面で使うと効果的。ただ、まずは試合で安定して使える基本のサーブを固めることが先決だよ。
自分に合うサーブの選び方と練習の順番


ここまで7種類を見てきました。
では、自分はどのサーブから始めればいいのでしょうか。
おすすめの順番は、難易度のやさしい基本グループからです。
- ① まずアンダーハンドサーブで「確実に入れる」感覚をつかむ
- ② 次にフローターサーブを主力にして、相手を崩せるようにする
- ③ 余裕が出てきたら、ジャンプフローターやサイドハンドへ広げる
- ④ 攻撃したくなったら、ジャンプサーブ・ハイブリッドに挑戦する
大事なのは、1つのサーブにこだわりすぎないことです。
中学生の頃に教わった型をずっと使い続けるより、いくつか試して場面で使い分けられる選手の方が、長い目で見て伸びていきます。



上から振るフローターが合う人もいれば、横振りのサイドハンドがしっくりくる人もいる。何本か試してみて、自分の体に合うものを見つけてほしいな。
もし途中でサーブが安定しなくなったら、まずはシンプルなフローターサーブに戻るのがおすすめです。
そこから、ネットにかかるならアウトを目指して、アウトになるなら極端にアタックラインの前をねらって、と大きく調整しながら感覚を取り戻していきましょう。



まずはフローターを自分の武器にします! 順番が分かると、やることがハッキリしますね。
よくある質問(FAQ)


まとめ:まず基本の1本から、少しずつ種類を増やそう


最後に、この記事の要点を振り返ります。
- サーブは基本・応用・攻撃・特殊の4グループで覚えると整理しやすい
- 基本=アンダーハンド・フローター、応用=ジャンプフローター・サイドハンド
- 攻撃=ジャンプサーブ(ドライブ)・ハイブリッド、特殊=天井サーブ(スカイボール)
- まずはアンダーハンドで確実に入れ、フローターを主力にするのが基本の順番
- 1つの型に固執せず、いくつか試して自分に合う1本を見つけることが上達の近道
サーブにはたくさんの種類がありますが、いきなり全部を覚える必要はありません。
自分のレベルに合った1本を確実にして、そこから少しずつ広げていくのが、いちばんの近道です。
私は元日本代表として、そしてバレーボールコーチ4の資格を持つ指導者として、これまで多くの選手のサーブを見てきました。
伸びる選手ほど、まず1本を大切にして、焦らず球種を増やしています。



まずはフローターを武器にして、慣れてきたら攻撃サーブに挑戦します!



その順番でバッチリだよ。種類を知った今が、次の練習のスタートライン。1本ずつ、自分の武器を増やしていこう!
バレーボールをもっと好きになる「ハイキュー!!」
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
サーブについては他にも記事を書いています。気になるテーマがあればぜひ読んで、参考にしてもらえたら嬉しいです♪









