バレーボールのサーブが飛ばない原因5選|すぐできる改善法も解説

【実は9割が誤解】サーブが飛ばない原因5選|力を使わず飛ばす方法
  • ボールを力いっぱい打ってるのに、ボールが失速してしまう…
  • どうしてもサーブがネットに引っかかってしまう…
  • 相手を崩せる強烈なサーブが打ちたい…

こんな悩みを解決します。

私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。

10年以上スクールを運営してきた経験から、多くの中高生がサーブが飛ばないと悩む姿を見てきました。

サーブが飛ばない原因は、あなたが思っているほど複雑ではありません。

サーブを構成する基本的な要素のどこかに、小さなズレが生じているだけなんです。

この記事では、サーブが飛ばない根本的な原因を5つに分けて、それぞれ詳しく解説し、具体的な改善法をお伝えします。

この記事を読むことで得られる3つのこと
  • サーブが飛ばない5つの原因がわかる
  • 力を使わずに飛ばす方法を学べる
  • 今日から実践できる改善法が身につく

サーブの基本動作から確認したい方は以下の記事も読んでみてください。

それでは、サーブが飛ばない原因と改善法を詳しく見ていきましょう。

目次

サーブが飛ばない5つの原因

サーブが遠くまで飛ばないのは、以下の5つに原因があります。

この5つをしっかり理解して練習していくことで、サーブはもっと上手になれます。

サーブが飛ばない5つの原因

  1. 打つ位置が適切でない
  2. トスが安定しない
  3. 体重移動ができていない
  4. スイングスピードが遅い
  5. ミートが悪い
サルくん
5つもあるんですか…

多いように感じるかもしれませんが、全てができていないわけではないと思います。

この5つの項目の中から自分に足りない部分をしっかりと改善していくことで、サーブがしっかりと飛ぶようになるはずです。

あげば
焦らず、1つずつ見ていこう!

それでは、5つの原因を詳しく解説していきます。

【原因①】打つ位置が適切でない

ボールに効率よくエネルギーを伝えるには、自分が力を入れやすい場所で打つ必要があります。

ここで言っている場所とは、体に対してのボールの位置のことです。

低い位置で打つとどうなるか

低い位置で打つと、ボールの軌道が山なりになり、エネルギーが上方向に逃げてしまいます。

前に飛ばしたいのに、上に力が逃げてしまうんです。

サルくん
低い位置で打っちゃダメなんですか?

低い位置で打つと、ボールが上向きの軌道になります。

前に飛ばすには、高い位置で打つことが大切です。

体の後ろで打つとどうなるか

体の後ろで打つと、腕のスイングスピードが最高速に達する前に打つことになります。

その結果、ボールに十分な力が伝わりません。

野球のバッティングをイメージしてください。
体の後ろでバットを振っても、ボールは飛びませんよね。

サーブも同じです。

バボット
体ノ前デ打ツト力ガ伝ワル

理想的な打つ位置

理想的な打つ位置は、体の少し前で一番力が入りやすい高い場所です。

具体的には、肩の真上よりも前方、頭の斜め上の位置になります。

私がスクールで指導している中学2年生の男子選手は、体の真上で打っていたため、サーブが相手コートの半分までしか届かなかったんです。

打つ位置を体の前方に変えるように指導したところ、約2週間程度でサーブがエンドラインまで届くようになりました。

あげば
打つ位置を変えるだけで、こんなに飛ぶようになるんだよ!

すぐにできる改善法

2人組でインパクト位置を確認する練習が効果的です。

練習方法

  1. 2人組でボールを1つもつ
  2. 一方が相手の利き手側の肩の真上にボールをセットする
  3. ここが最高打点だが、力強く叩けないことを確認する
  4. ボールの位置を少しずつ前に出していく
  5. 力強くボールを叩ける位置を確認する
  6. 肘を伸ばした状態で叩けていることを確認する

この位置が、あなたの理想的な打つ位置になります。

真上に手を伸ばしたときよりも打点が下がっていますが、力強く打てるのは自分の体のやや前方なので、まったく問題ありません。

この高さと前方位置を体に覚え込ませましょう。

【原因②】トスが安定しない

サーブが飛ばない一番大きな理由は、トスが安定しないことです。

トスが安定しないと、打つ場所やタイミングをボールが浮いている間に修正する必要があります。

要するに、バタバタしてしまうんです。

トスが不安定だとどうなるか

トスが不安定だと、以下の問題が起きます。

  • ボールの芯をしっかりと叩くことが難しくなる
  • サーブミスが増える
  • 遠くに飛ばすことができない
サルくん
トスって、そんなに大事なんですか?

私の経験では、サーブが飛ばない選手の8割は、トスに問題があります。

トスが安定すれば、タイミングをそこまで気にしないで済むので、力強くサーブを飛ばすことに集中できます。

安定したトスとは

安定したトスとは、毎回、同じ高さで同じ場所に上がり、同じ位置に落ちてくるトスです。

手のひら全体を使って、優しく押し出すようにトスを上げることを意識しましょう。

トスを上げる位置は、体の真上ではなく半歩から1歩前方に調整します。
こうすることで、自然と体重を前に移動させながら打つことができます。

バボット
トスガ安定スレバ飛距離ガ伸ビル

トスで上げたボールの頂点が、利き手を伸ばした先の斜め前上方になるようにするといいです。

私がスクールで指導している中学1年生の女子選手は、トスが毎回バラバラでした。

トスを安定させる練習を2週間続けたところ、サーブの飛距離が1.5倍になったんです。

他の動作は何も変えていません。
トスを安定させただけで、飛距離が伸びました。

あげば
サーブをしっかり飛ばすためにも、トスの練習には一番時間をかけるべきだよ!

すぐにできる改善法

手のひらを上に向け、まっすぐ上げる練習をしましょう。

トスを上げる腕を、地面に対してまっすぐな棒をなぞるようにまっすぐ持ち上げる練習をします。

腕を振り上げてボールを投げるのではなく、腕の動きを抑え、膝を曲げて体をもち上げる力を使ってボールを上げる感じをつかむと良いです。

手首はほとんど使わずに上げるのがポイントです。

トスについては以下の記事も読んでみてください。

【原因③】体重移動ができていない

サーブを遠くまで飛ばすのに必要な力は、腕の力じゃありません。

足を踏み込む力と、体のひねりから生まれる、体重を前に移動させるエネルギーです。

手打ちになっている

多くの人は、サーブを腕だけで打つものだと考えて、足を使わずに腕の力だけで打とうとする手打ちになってしまいます。

手打ちでは、ボールを遠くまで飛ばすのに必要な前に進む力が足りません。

サルくん
腕の力だけじゃダメなんですか?

腕の筋肉は小さいので、腕の力だけでは、どれだけ力を入れても飛距離は出ません。

下半身の大きな筋肉を使うことで、初めて飛距離が出るんです。

体重移動が足りないとどうなるか

体重移動が足りないと、打った瞬間に体が後ろに残ったり、上半身だけが前に突っ込んだりして、力がボールにうまく伝わりません。

地面を蹴る力と、体を回す力を使うことが、サーブを遠くまで飛ばすためには必要です。

バボット
地面ヲ蹴ル力ガ飛距離ヲ生ム

野球のピッチャーも速い球を投げたいから体をしっかりひねって投げていますよね。
サーブもまったく同じなんです。

私のスクールにいた中学1年生の男子選手は、腕の力だけで打っていました。

体重移動を意識させたところ、一瞬でサーブの飛距離がめちゃくちゃ伸びました。
本人も、こんなに変わるのかと驚いていました。

あげば
体重移動を意識すると、体全体を使ってボールを押し出す感覚が身についてくるよ!

すぐにできる改善法

トスを上げる動きに合わせて足を大きく踏み込む練習をしましょう。

サーブを打つ直前の、利き手と反対の足(右利きなら左足)を大きく前に踏み込む動きを、トスを上げる動きに合わせてやってみましょう。

右利きであれば左足を大きく踏み込み、最後に左足にしっかりと体重が乗っていれば体重移動はできています。

上半身は、左肩が前に出て右肩が後ろに引けている状態(テイクバック)が作れていれば◎です。

これで、しっかりと体のひねりも使って力強くサーブを打てます。

構えについては以下の記事も読んでみてください。

【原因④】スイングスピードが遅い

ボールを強く飛ばすためには、スイングスピードが重要です。

野球のバットをゆっくり振ってホームランは打てないですよね。単純にそういうことです。

スイングスピードが遅くなる2つの原因

スイングが遅くなる原因は、以下の2つです。

スイングが遅くなる原因

  1. 力みすぎている
  2. テイクバックが小さい
サルくん
力を入れた方が速く振れそうなんですけど…

ボールを飛ばそうと力を入れすぎてしまい、肩やひじの関節がガチガチになってしまうと、ムチのようなしなやかで速い腕のスイングができません。

力みをなくし、リラックスした状態から一気に振ることで、肩甲骨や体全体の力を最大限に使うことができ、最も速く手を振ることができます。

また、ボールを打つ手がしっかりと後ろに引けていない状態だと、ボールに対して手の助走距離が短いため、スイングスピードを上げることができません。

テイクバック(手を後ろに引く動き)から打ち終わりまで、体が柔らかく動いて、手がムチのようにしなやかに加速し続ける状態が理想です。

バボット
腕ノ力ヲ抜イテ体全体ヲ連動サセル

私がスクールで指導している中学2年生の女子選手は、力みすぎて肩がガチガチになっていました。

リラックスして振るように指導したところ、スイングスピードが上がり、見違えるほど飛距離が伸びました。

力を抜いた方が、かえって速く振れるということを実感していましたよ。

あげば
腕の力を抜いて体全体を連動させることが、速く振る秘訣だよ!

すぐにできる改善法

タオルを素早く振る練習(タオルスイング)が効果的です。

利き手にタオルを持って上半身を脱力し、利き手と逆の足を踏み込みながら思い切って上からタオルを振り抜きます。

その際、ビュンと音が鳴るほど速く、大きく振り抜けるように意識しましょう。

手がボールを叩く位置にくるまで肘を落とさないようにすることも重要です。

野球のピッチャーのようなフォームを意識しつつ、タオルを思い切って振り抜いていきましょう。

サーブを強く打つ方法については以下の記事も読んでみてください。

関連記事

>>【元日本代表直伝】サーブを強く打つ2つの原理|フォームで変わる

【原因⑤】ミートが悪い

ボールの真ん中(芯)を正確に叩けていない、いわゆるミートが悪い状態だと、サーブの飛距離も出ませんし、コントロールもできません。

芯を外すと、ボールに力がうまく伝わらないだけでなく、余計な回転がかかってしまい、空気抵抗で途中でボールが減速してしまいます。

ミートが悪くなる原因

ミートが悪いのは、原因①(打つ位置が悪い)や原因②(トスが安定しない)が根本にあります。

しかし、打つ瞬間に手のひらの広い面ではなく点でボールを叩こうとすることも大きな原因です。

ボールに触れている時間が短すぎると、しっかり力も伝わりませんし、正確にコントロールすることもできません。

サルくん
ボールを叩くんじゃないんですか?

ボールを叩くというより、ボールを長い時間触って押し出すという意識をもつことが大切です。

この意識を持ちながら打つことで、最速でミートがうまくなります。

バボット
ボールヲ押シ出スイメージ

私がスクールで指導している中学1年生の男子選手は、ボールを叩こうとしていました。

ボールを押し出すように意識させたところ、ミートが安定して飛距離が伸びました。

叩くのではなく、押し出す。この意識が大切なんです。

あげば
フローターサーブなら、長い時間、同じ方向に押せることがとても重要だよ!

すぐにできる改善法

利き手と逆の手でボールをもち、利き手で真上から思い切り叩く練習をしましょう。

これは、手首を固定する練習です。

フローターサーブの場合、打つ瞬間に手首を使わないようにし、手の面をまっすぐ垂直に保つことで無回転で打つことができ、飛距離が伸びます。

ボールを強く打つときに、その勢いに手首の筋力が耐えられずに動いてしまうと、正しくミートを完了させることができないため、重要な練習です。

意外と手首の固定は注目されないんですが、覚えておきましょう。

手の形については以下の記事も読んでみてください。

サーブを飛ばすための改善ドリル3選

これまでに説明した原因と改善法を頭に入れたうえで、練習で今すぐ試せる練習を3つ紹介します。

今日から実践できる方法ばかりなので、ぜひ試してみてください。

ドリル①:足の踏み込み&腕振り

これは、体重を前に移動させることを意識するための練習です。

ボールを使わずにサーブを打つ体勢から、トスを上げる動きと同時に、利き手と反対の足を大きく一歩前に踏み込む動きを行います。

踏み込んだ足に体重をしっかり乗せて、体をひねり戻す動きと連動させて手を振るところまで行います。

体重を乗せて踏み込み、体を前に進む感覚が掴めればOKです。

あげば
体重を乗せて踏み込み、体を前に進む感覚が掴めればOKだよ!

ドリル②:トス&キャッチ

これは、トスとボールを打つ場所を安定させるための練習です。

壁に向かって5、6m程の位置に立ってトスを上げ、トスが一番良い打つ場所にきたら叩かずにそのままキャッチします。

この練習で安定した場所でボールを捉える感覚が身についてくるはずです。

トスが安定する前から打ってしまうと、失敗して変な感覚が身についてしまったり、ボールを取りに行っている時間も無駄になってしまいます。

最初は、頻度高く、繰り返すことが重要です。

バボット
頻度高ク繰リ返ス

ドリル③:トス&ヒット

これは、体のひねりから力をもらって手を速く振ることと、ボールの真ん中を叩くミート力の両方を良くするための練習です。

ボールをもって壁に向かって5、6メートル程の位置に立ち、実際にドリル①とドリル②を同時に行いつつ、実際にボールを叩く練習です。

最初はテイクバック(手を後ろに引く動作)は小さくしておくと安定しやすいです。

回転をかけるのではなく、ボールが手のひらから離れるまでまっすぐ進む感じを意識しましょう。

これがボールの芯を捉えられているサインです。

この面で押す感覚を忘れずに、だんだんテイクバックを大きくして、壁からも少しずつ離れていき、どんどん腕を振る速さを上げていきます。

こうすることで、速く振っても芯を外さないうまさが身につきます。

力を抜いたムチのような速い腕の振りと、正確なミートを両立させることが目標です。

あげば
力を抜いたムチのような速い腕の振りと、正確なミートを両立させることが目標だよ!

まとめ

この記事では、サーブが飛ばない5つの原因について解説しました。

サーブが飛ばない5つの原因と改善方法

サーブが飛ばない5つの原因とそれぞれの改善方法は以下の通りでしたね。

原因問題点改善のポイント
①打つ位置エネルギーが逃げる一番力の入るポイントで打つ
②トスタイミングが定まらない毎回同じ位置に落ちるよう手のひら全体で優しく押し上げる
③体重移動前に進む力が足りない踏み込みで作った体のひねりを戻すエネルギーをボールに伝える
④スイングスピードボールに伝わる力が弱い力を抜いて、腕を速く振る
⑤ミートボールが減速するボールをまっすぐ押し出すイメージで叩く

これらの原因は、バラバラではなく、つながり合っています。

焦らず、まずは足の踏み込みから練習し、トスを安定させ、その後でしっかりとしたミートにつなげる練習をしてくださいね。

今日から実践できる3つのドリル

最後にすぐに実践できるドリルを紹介しました。

ドリル方法目的
①足の踏み込み&腕振りボールなしで踏み込みと腕振りを練習体重移動の感覚を掴む
②トス&キャッチトスを上げてキャッチトスとボールを打つ場所を安定させる
③トス&ヒット壁に向かって実際に打つミート力とスイングスピードを向上させる
あげば

正しいやり方と練習方法で、自信をもってサービスエースを狙える選手になってくださいね!

何かひとつでも参考になれば嬉しいです♪
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人

バレーボール・ビーチバレーボール元日本代表。
バレーボールスクールを10年間運営。

【保有資格】
日本スポーツ協会公認バレーボールコーチ4

目次